「いや〜おっきいですね〜!」
「いえいえ、実は若い頃バレーボールをしてまして。」
「なるほど〜、やっぱりそうですか〜」
なんだか締まらない会話だが、もし巷でこんな会話があっても誰も特別、変な違和感を抱くことはないと思う。
何故ならバレーボールをしていると身長が伸びる!
というイメージが何故か世間的にも定着している現状がある為だ。
また、あなたはこんな話も耳にしたことがないだろうか?
★サッカーをすると身長が伸びにくくなる。
★バレーボールやバスケットボールをすると身長が伸びやすくなる。
これらは私自身も聞いたことある言葉だし、実際にそう思っていた。
しかし、これらの諸説に関しては正確な医学的な証明が一度もなされていない。
サッカーは走りっぱなしで足腰に負担がかかり成長しづらくなる。
バスケットボールやバレーボールではいつも飛んでいるので身長が伸びやすくなる。
このような先入観に近いイメージが現在は先行してしまっているように思う。
またこれほどのサッカーブームが訪れた現在では「自分は小さいからサッカーしよう!」といった身長が高い・低いという身体的なサイズで競技を選択するような時代でもなくなってきている。
サッカー選手の大型化は近年になって加速し、やはりサッカーでも身長が大きい事は有利に働く場面が多い。
かつてはキーパーやセンターバックに大型選手が見られたが、今では平均的に全てのポジションで体格の良い選手が多くなっている。
アジア圏に属する大型選手の多いオーストラリアなどはやはりポストプレーが断然強い。
他のスポーツ同様、アスリートの大型化が進む時代の変化を見る限りサッカーを続けていると身長が伸びにくくなるという仮説は、やはり実証できないだろう。