まずここでは筋力トレーニングのしくみについて確認しておこう。
筋力トレーニング、いわゆる筋トレとは、純粋に「筋繊維」にダメージを与えることを指す。
具体的には日常生活レベルの運動行為以上の負荷を加えることで我々の体はその負荷に対応するように少しずつ作り変えられていく。
この人体の負けず嫌い?とも呼べる性質を利用し「筋肉」と呼ばれる筋繊維、筋細胞の集合体に的を絞って負荷を与えているのが「筋トレ」と言うこともできる。
※筋トレとは筋繊維に意図的に負荷を与える(傷を負わせる)行為
トレーニングを行うと筋繊維はミクロ単位レベルの小さな傷を負う。これは目に見えるような傷ではなく筋繊維レベルの小さな小さな傷である。
筋肉の細胞は、傷ついた部分を修復する性質をもっており、その修復の際に前回のダメージを負ったレベルの運動に対して、次回はダメージを負わないように強く修復される。
このより強く修復された状態は何日間か継続され、その継続期間を「超回復」と呼ぶ。
超回復=筋繊維が以前よりも強靭な状態に修復された状態
筋トレでは、主に単純に筋肉の使い方を覚えこませるために実践競技と類似する動きを取り入れたメニューを組み込んだり、この超回復の働きを狙って筋肉量の増加を計る目的で筋トレが行われている。
しかしこれだけでは子供の成長期にあたる期間に筋トレをしてはいけない理由にはもちろんならない。