成長期終盤を迎えると骨端線部分に確認された骨端軟骨(骨端成長板)は徐々に薄くなり、最終的には完全な骨組織と変換され一本の密度の高い線としてレントゲンに映るようになる。
これは大人と成長期の子供の骨のレントゲン写真を見ると明らかに確認できる。
骨端成長板にあたる軟骨部分がレントゲンでは空洞のように見える理由は、この部分が骨組織ではなく軟骨で形成されている為である。
骨はレントゲンにくっきりと映るが骨化する前の骨端成長版に見られる軟骨組織はレントゲンに映らない為に、骨端線の隙間が確認されている訳である。
尚、厳密には、この成長期を終えて骨端軟骨が変換された後に残る線が「骨端線」と呼ばれるもので、成長期の子供の長骨両端部分に現れる線は「骨端軟骨」であり骨端線とは異なるものである。
その為、骨端軟骨が少なくなると徐々に軟骨組織が骨組織に変異し最終的に骨端線が現れるようになると覚えておくと良いだろう。