「2回吸って2回吐く!」
「スゥスゥ・ハァ〜が基本!」
長距離走を行う際の呼吸法の指導では上記のような表現の言葉をよく耳にすると思う。
実際のところ陸上のマラソン選手は呼吸法の習得に非常に力を入れている。
この呼吸法に関しては決められたルールなどは存在しない。
だが、基本的に早いリズムの呼吸よりもゆっくりとした呼吸のリズムをとることが求められる。
個々の選手によって様々な呼吸法があるが、ここでひとつ入門者向けの非常に有効な呼吸法があるのでご紹介していこう。
この呼吸法はジョギングやランニングなどの有酸素運動、そしてダイエット中の方に人気の高いウォーキングなどでもそのまま使用できる。
決して大それたものでもなく一般的にも知られている呼吸法でもあるが、これからスタートする方もいるはずなので紹介しておこう。
その呼吸法とは「歩数」を基準とする呼吸法である。
この呼吸法が優れていると言えるポイントはリズムが整いやすい点にある。
※歩数で呼吸を合わせるとリズムが整いやすい
呼吸法にとってリズムは生命線でもある。その為、このリズムを合わせるという方向性を重視して呼吸を行っていくのが歩数を基準とする呼吸法である。
2回吸って2回吐く!これはマラソンの呼吸法の常識だが、これだけを意識してもなかなかリズムが整ってこないアスリートが多い。
不器用な選手はこの呼吸法に集中するだけでバテテしまう選手もいる。
また2回吸ってゆっくり1回吐き出す。
この方法も理に適ってはいるが、リズム感の弱いアスリートの場合は手足のタイミングが変則の呼吸と同調し乱れてしまうこともある。
対して歩数を基準とする呼吸法は、必ず手足の動きと呼吸が同調する為、初心者でも非常に取り組みやすいという特性がある。
呼吸のタイミングは4歩に1回の呼吸。
2歩で吸って2歩で吐く。
これだけである。
※4歩に1回の呼吸
歩数を基準として取り組む利点は、後々2回吸って2回吐き出す、2回吸って1回吐き出すといった様々な呼吸法に簡単に応用できること。
どちらからスタートしても最終的には歩数と呼吸のリズムは同調してくるもの。
もしこれから長距離走などのランニングの呼吸法の習得を目差す方はまずこの簡単な呼吸法からチャレンジしてみることをお勧めする。