思春期スパートと言う言葉をご存知だろうか?
この思春期スパートとはイギリスの発育研究者であるタナーが第2次成長期で最も身長が伸びる最終的な段階について名づけた言葉。
この思春期のラストスパート段階に入ると、1年間で10センチ以上身長が伸びるようなケースも珍しくない。
実際、私が指導している子供たちの中でも小学生の女子で10ヶ月間で13センチも身長が伸びた子供がいる。
何も珍しい話ではないかもしれないが、やはり13センチというのは結構凄い。
この子は中学生になっても身長が伸び続けてはいたが中学2年生あたりでほぼ身長が伸びなくなった。
この事からもこの子にとっての思春期スパートはおそらくこの小学生の時期にスタートしたと想定される。
思春期スパートのタイミングは個人差がある。その為、決まってこの年齢で思春期スパートが始まるとは言えない。
しかし、平均的に男性よりも女性の方がこの思春期スパートは早くはじまると言われている。
また人種によってもある程度、スタート時期に一定の傾向が見られることも近年確認されるようになってきている。
尚、日本人は世界の中でも特に早い段階で思春期スパートが始まる民族であると言われている。
これは身長が大きく伸びる第二次性長期の期間が早くスタートする分、成長期が早く終了する可能性があることを示しているとも言える。