成長期の食事・筋トレのまとめ

子供の成長期の食事・筋トレの解説。成長期は年齢は何歳まで?サプリメントは必要?

◆成長期には骨や関節に負荷が大きくかかるトレーニングはしないほうがよい

 さてここからがいよいよ当サイトの最大のテーマ。

 筋力トレーニングとは、前項でも解説したが超回復を目的として筋繊維に意図的にダメージを与えることである。

 成長期の筋トレで問題となっているのは、骨や関節などへのダメージであって筋細胞への負担を考慮されているケースはほとんどない。

 このことからも「成長期に筋トレをしてはいけない」という概念は的を射た概念とは言えないことがわかる。

 では、成長期の子供の場合のトレーニングではどのような概念が適当なのだろうか?

 私ならばこのように考える

※成長期には骨や関節に負荷が大きくかかるトレーニングはしないほうがよい

 これならば、骨の両端部分にある成長軟骨へダメージを与える可能性のあるトレーニングは行わないほうが良い。

 というスポーツ科学的にも理に適った概念となる。

 しかし、このようにとらえるともうひとつ覚えておくべきポイントを見失う可能性もある。

 それが身長と骨に関する医学的見解。

 運動と骨の成長の関連性についてである。

◆運動をすることで骨への刺激が加わる場面が増えれば骨の成長を促す作用をもたらす

 近年の研究では運動と骨の成長に関して新しい見解が検討されている。

 この新しい見解とは、重力の刺激がより加わることで骨が成長するという見解だ。

※骨は重力による刺激を受けると成長する

 まだ完全に明らかにされている研究結果ではないが運動を行うアスリートは運動をしないアスリートよりも骨への刺激を与えやすい環境にあることは間違いない。

 運動をしている子供の身長が高くなる傾向にあるのは、この骨への刺激が要因となっているのはないか?という説である。

 運動をすることで骨への刺激が加わる場面が増えれば骨の成長を促す。

 もしこの説が実証されれば、スポーツ種目によって身長の大小が左右されるのではなく、刺激の程度が影響を与えるということになる。

 更に、これらのデータをまとめていくと、次のような仮説もたてることができる。

※骨端軟骨に過度な負担をかけない範囲での運動をすると骨はより成長しやすい環境が作られる

 身長は正しい知識を身につけられたならば、まだまだ伸ばすことができるのかもしれない。

 身長が実践に大きく影響を与えるスポーツ競技は意外と多い。

 もし今現在、あなたが成長期の最中にあるアスリートであるならばこのような知識は覚えておいて損はないだろう。

 成長期の子供をもつ親も同様である。