基礎代謝を正しく上げる方法

基礎代謝を正しく上げる方法・基礎代謝を増やすサプリメントは存在するのか?

★基礎代謝を正しく上げる方法(もくじ)

◆基礎代謝を正しく上げる方法とは?サプリは無用?

 基礎代謝は我々人間のエネルギー代謝の中でも最大の代謝率を誇る有能な代謝のひとつだ。
 前回は基礎代謝の計算式について解説したが、今回は正しく基礎代謝を高める方法について学習しよう。

基礎代謝の代謝数値に最も影響を与えるものは何だろうか?

 そう答えは筋肉の存在である。

◆基礎代謝が高まればダイエットは無用!

 基礎代謝とは、何もしていない常態においてエネルギーを消費する代謝のことを指す。

 この何もしていない状態でエネルギー代謝が活発に行われるようになると当然太りにくい体へと変化していくことになる。

 太りにくい体を一度手にしてしまえば、原理的にはダイエットの心配など無用となるはずだ。

基礎代謝が高まればダイエットは無用!

 そしてこの太りにくい体を手にする為に不可欠なものが誰もが持っている筋肉である。

 尚、筋細胞は細胞を維持する為にかなりの量のエネルギーを消費してしまう。

 そしてこの筋肉を維持する為に必要な栄養素のひとつにタンパク質がある。
 まずはこの基本を押さえて上で次項を見ていこう。

◆性ホルモンの分泌が筋肉保有量に影響を与える

 男性と女性の基礎代謝量が異なる最大の要因。
 それは筋肉量の違いだ。

 絶対的に保有している筋肉量が男性と女性ではあきらかに異なる。

 これは男性ホルモン、女性ホルモンの影響でもあり、女性は筋肉質になりにくく脂肪を溜め込みやすい遺伝子構造になっていることが要因にある。

 特に上半身に関する筋肉保有量の差は歴然としており、男性は成長期になると、肩周りから僧房筋にかけて著しく筋肉が大きく成長する。

 対して女性は女性ホルモンが活発に分泌されはじめる第2次成長期を境に男性のようなゴツゴツとした肩まわりの筋肉はつきにくくなり、胸は脂肪を溜め込むようになる。

 これは赤ちゃんを産むという一大イベントを迎える為の準備をはじめる為。

性ホルモンの分泌が筋肉保有量に影響を与える

 このような性ホルモンが大きく関与し上半身においては男女の筋保有量の差が明らかになってくるのである。

◆ドーピングアスリートの多くはナチュラルなトレーニングではおよそあり得ない上半身の筋量を保持している

 余談だが、過去にオリンピック記録をたたき出したアスリートで男性ホルモンの投与を行っていた、いわゆるドーピングを行っていたアスリートはあまりにも多い。

 ドーピング検査によってステロイドホルモンの使用が確認された為、メダルは剥奪。

 こんな悲しい事件は今も尚、後を絶たない。

 このようなドーピングをおこなっているアスリートの特徴のひとつとして見て取れる傾向にゴツゴツとした筋肉があげられる。

 もちろんゴツゴツとした筋肉をしている女性アスリートが皆、ドーピングをしているということではない。
 しかし、ドーピングアスリートの多くはナチュラルなトレーニングではおよそあり得ない上半身の筋量を保持しているのが顕著に見て取れる。

◆基礎代謝を正しく高めるには筋肉量を増やすことが正解であり唯一の方法

 筋細胞は毎日わずかながらも傷を負い、その傷を修復している。
 この傷口を修復する際に必要不可欠となる栄養成分のひとつがタンパク質である。

 たんぱく質は複数のアミノ酸分子が鎖状につながって構成された物質。

 タンパク質は筋肉の構成だけでなく、「爪」「髪の毛」「皮膚」「内臓器官」など人体のほぼ全ての細胞を構成する重要な栄養成分。

 その為、トレーニングジムできっちりトレーニングを行い、仮にオールアウトまで達したとしてもタンパク質の補給がなされなければ筋肉は構成されない。
 それどころか、不足分のたんぱく質は筋細胞を分解しアミノ酸分子に戻した上で再利用される。

筋細胞は自らを分解してまでもタンパク質を必要とする

 これは筋肉の減少を意味する。

 基礎代謝を正しく高めるには、やはり筋肉量を増やすことが正解であり唯一の方法と言えるかもしれない。

 筋肉量が増えれば、その筋肉を維持する為にどうしても基礎代謝は高まる。

◆有酸素運動などのエクササイズで基礎代謝を上げる方法が取り上げられるのはなぜ?

 有酸素運動などのエクササイズで基礎代謝を上げる方法が取り上げられるていることが非常に多い。

 しかしこれは基礎代謝ではなく正しくは「代謝」である。

 結果的に有産運動を伴うトレーニングにおいて筋肉量が増加し基礎代謝が高まるということはあるが、それは何も有酸素運動に限らず可能な話である。

 運動中に消費されるエネルギー代謝は「生活活動代謝量」であり、基礎代謝ではない点を覚えておこう。

 結論から見ると、結果的にはどのような方法も最終的には筋肉量を増やすことが目的となっている。

筋肉を増やすことが基礎代謝アップの根底にある

◆Lカルニチンが基礎代謝を高めるということにはならない

 Lカルニチンと呼ばれる成分を含有するサプリメントなどの健康食品が一時、一大ブームとなったことがある。

 このLカルニチンとは脂肪を分解しエネルギー代謝を行う際に必要不可欠な成分だ。
 当時のTVCMでは

★Lカルニチンを摂取して脂肪燃焼!
★基礎代謝を上げてダイエット!

 などといった言葉が何度も何度も繰り返し放送されていたが、やはりLカルニチンが基礎代謝を高めるということにはならない。

 基礎代謝を高めるサプリメントや健康食品などは存在しないのである。

 しかしあえて、ひとつだけ上げるとするならば、ひとつだけ上げられるものもある。

◆基礎代謝を上げるサプリメントを上げるとするならば?

 タンパク質を英語に訳すとプロテインとなる。
 プロテインの語源は「一番」「優先」という意味から来ている。

 体内で最も優先されるべき成分、それがプロテインでありタンパク質と捉えることも出来る。

 基礎代謝をアップさせる正しい方法があるならば、それは筋肉を増量すること。

 これは体重を増やすことではなく、筋肉そのものの体重を増やすことを意味する。

 この筋肉の元ととなる成分がタンパク質。

 厳密に言えば、生物の肉体で最も多くの比率を占める成分もアミノ酸が手を繋ぎあって構成するたんぱく質であるが、この「たんぱく質」は普段の食生活から摂取するだけではどうしても不足しがちである。

 不足を起こした筋肉細胞は、修復の際に筋肉を分解してしまう特性をもつことからタンパク質の不足は筋肉保持量の低下を招き、結果的に基礎代謝量の減少を招くことにつながる。

 このことからも、もし、基礎代謝を上げるサプリメントを上げるとするならば、筋肉の直接の原料となるプロテインをあげるのが的を射ているのではないだろうか?