筋トレ・水泳・マラソンの呼吸法

筋力トレーニング・水泳・マラソンを実践する前に覚えたい効果的な呼吸法

◆スポーツ選手のシャウト効果とは?息を吐き出しながら筋力を発揮

「うおりゃ〜!!!!」

 トレーニングジム中に鳴り響く大きな声!
 一般のスポーツクラブでこのような大声を出すとまわりの視線はおそらくとてもひややかなものだろう。

 しかし、トレーニング専用の多少マニアックなジムなどへ行くと、このように奇声とも言えそうな大きな声を上げているアスリートがたくさんいる。

 このように極度に大きな筋力を出力する際に大きな声を出すことは実は理に適っている行為であり有効な手段だ。

 スポーツ科学的でも大きな声を出す、いわゆる「シャウト」による筋肉の能力アップが確認されている。

◆シャウト効果とは大きな声を出すことで筋出力が高まる現象を指す

 大きな声を出すと筋肉の出力が高まることは科学的に証明されている。

 これを「シャウト効果」と呼ぶ。

※シャウト効果=大きな声を出すことで筋出力が高まる現象

 近年あまりお目にかからなくなったが、卓球の福原選手の「ッサー!」というかけ声。

 勝負所になると出てくるあのかけ声はシャウト効果も関与しているだろう。

 またボクサーや空手など格闘技アスリートがヒットの瞬間に「シュッ!」「ハイッ!」などと声を出しているのもシャウト効果が発揮されている可能性がある。

 このように筋力をより発揮したい場面では大きな声を出すことが有効であることは間違いない。

 筋トレなどのように、MAXに近い筋出力を必要とするようなトレーニングでは、シャウト効果を狙って大きな声を出すのも良いだろう。(周りの環境次第だが)

 特にヘビーウエイトを扱う事が多いアスリートは「シャウト効果」による筋出力アップがどの程度なされるのかについても覚えておこう。

◆科学的には約5%〜7%ほどの筋出力アップをもたらす可能性も

 シャウト効果のイメージは「火事場の馬鹿力!」のように緊急事態に発する声のイメージを思い浮かべると良い。

 このシャウト効果の優れている点は息を吐き出しながら力を発揮している点。

 科学的には約5%〜7%ほどの筋出力アップをもたらす可能性があるとされている。

※シャウト効果による筋出力アップは約5%〜7%程度

 声が短いという特徴はあるがトレーニングの基本的な呼吸法に近いものがある。

 ここぞという場面では気合いを入れる意味もこめて声を出すと良い結果がうまれるかもしれない。

 シャウト効果もそうだが、「息を吐き出しならの呼吸法」はアスリートにとっての基本系でもあるのでしっかり覚えておこう。

 我々「ヒト」という生物は高い筋力を発揮する際に息を吐き出しながら筋力を発揮する事に適している構造となっている点も覚えておこう。